田口君脱退に際して

今回の件に関して、私はある程度予感していたと思います。5月のコンサートでの田口君の涙、その時の不穏な空気、ある予定のようなことを匂わせながら結局なかった今年のツアー・・・・・。でも半年、彼らは全くそんなこと感じさせませんでした。少年倶楽部プレミアムでは相変わらず素晴らしいパフォーマンスを見せてくれていたし、はじめは?と思っていたタメ旅も最近は需要がわかってきたようで、楽しいコンテンツが続いていました。10月を超えて(前回の脱退の際、契約更新がここだったので・・・)、もう大丈夫かな?と思っていたんですけどね。
あの日、しばらくぶりの地上波のKAT-TUNの露出ということで私はわくわくしながらテレビの前でスタンバイしていました。ネクストゲートまではいつものKAT-TUNで、CM明けを待ち構えていました。しかし、櫻井君が大事なおしらせがあります、と言った時の固い顔。そして他メンバーの凍りつくような蒼白な表情。ああ、これは良くない何かがくるって思いました。おしらせが田口君から、という時点で私は結婚報告かな、むしろ結婚報告であってくれ!という祈るような気持ちで本人の言葉をまちました。しかし、田口君の選択は我々ファンにとって最悪のものでした。
悲鳴があがる会場、そんななかパフォーマンスに移るKAT-TUN、茫然自失でそれを見つめる私。茫然自失すぎてあまり記憶に残っていませんが、田口君以外のメンバーのパフォーマンスは、かわいそうになるくらい動揺が見えるものだったと記憶しています。
今思い返しても何故あそこで発表する意味があったのか、色々な説明がでているようですが、本当に意味が分かりません。すべてにおいて最悪のタイミングとしか言いようがなかったのではないでしょうか。誰だよあの判断したトップ層。マネジメント能力が著しく欠如しとるわ!
もうそのあとはぐるぐる考えたり、ネットをのぞいたり・・・、空気を感じ取っていたとはいっても実際に本人の口からでるとまさかね、思っていただけに胸が引き絞られ、体が冷え、本当に寝付けませんでした。
翌日、マスコミも大混乱のようで・・・、そうしたら我々はもっと大混乱ですよね。で、はっとしたのです。少プレやタメ旅というやっと育ってきたコンテンツはもうはっきりいって風前の灯もいいところですが、それ以上に今回、本当の本当にKAT-TUNの存続に危機が迫っている。KAT-TUNは過去2回脱退を経験していますが、今回ほどメンバーに無力感を感じたことはありません。事務所も本気でグループの今後を検討しているような情報もはいってくる。この時点で田口君に猛烈に腹がたってきました。ファンの方々には申し訳ありませんが、あの瞬間から私の中で田口君はKAT-TUNではないという認識になりました。
おかしいな?私、本当に最近の田口君大好きだったんですよ。コンサートDVDでもRAYとかKISSKISSKISSとか、ダンスに見ごたえのある田口君を目で追っていましたし、これはやばいのではないかと思うくらい最近田口君が急上昇していました。正直、やっと田口君がKAT-TUNに還元できる番がやってきて、今まさに、徐々にファンが広がりはじめ、今後もっと大きくなる、その光が最近とみに見えてきていたと思います。ファンみんなが感じていたことだと思いますが、私は、今後のKAT-TUNは上田君と田口君がどこまで活躍できるか、にかかっていると思っていました。その中で、ここ2年ほど、間違いなく田口君の推し期間ははじまっており、特にドラマでの活躍は目覚ましいものがありました(あのくらいのポジションでドラマにでて、爪痕を残していたというのは本当に美味しかった。田口君本人の努力、資質はもちろんですが、大前提として事務所が仕事をちゃんと考えてわりふってくれてたと思います。田口君が指名されて、、ということは考えにくいので。)。KAT-TUN自体も来年10周年を迎えます。メンバーも半年間、折に触れ説得を重ねてきたのがよくわかりました。でも、最終的に田口君が選んだのはアイドル、KAT-TUNという生き方ではなかったことが非常に残念で、それ以上に悔しくて、無性に張り飛ばしてやりたい・・・!
でも、今回のことで改めて再確認しました。アイドルという生き方は本当にきつい。アーティストならばその歌やパフォーマンス、俳優ならばその演技、それが彼らの主な商売道具です。でもアイドルは、全てを売っている。全てを売らなければ生き残れなのです。歌もパフォーマンスも演技も、そして顔、スタイル、性格、生き方、という一般人であれば放っておいてくれ!プライバシーだ!と叫びたくなる全てをファンは覗き込もうとして、その人の全てが好き!と言ってファンになる人が多い。事務所もそれが商品ということが良くわかっているから、当初のビジョンを崩すことになり、ビジネスモデルが激変するから、恋愛、結婚、出産といった一般ではおめでたいことでもアイドルは厳しく管理されている。
田口君が実はKAT-TUNを嫌いだったとか、アイドルやるのが嫌いだったとか、私にはどうしてもそうは思えない。ファンは所詮憶測でしか物事を見たり、語ったりすることしかできないけれど、KAT-TUN(アイドル)と天秤にかけて、さらにKAT-TUNであればできない、許されないという何かがあって、田口君にとって後者のほうが大事で、そちらをとったということだと思っている。でも、それがたまらなく悔しい。
私は田口君がいるKAT-TUNが大好きでした。でも、私が好きだったのはKAT-TUNの田口君であって、ただの田口君ではないのだ、とはっきり思いました。むしろ今の田口君はKAT-TUNの今後にとって甚大な迷惑しか及ぼさない、と判断できる材料が揃ったところで、本当にKAT-TUNではない田口君がいるKAT-TUNを見るのが辛い気持ちです。こんな生殺し状態が春まで続くとか・・・。改めて男アイドルと女アイドルの違いを感じますね。
田口君はいままで一切理由を話していませんし、脱退発表後も特にしおらしくなったり、とか全くないです。それはある意味彼なりの潔さなのかもしれないし、事務所からストップがかかっているのかもしれません。でも個人的にあのやり方にはイライラを逆なでされます・・・・。なんか、明らかに違うってわかってもいいし、とってつけたような言い訳でもいいから、理由という目途をつけて欲しいし、いつまでいるのかもはっきりしていただきたい。
とりあえず、私はKAT-TUNのファンなので、もう田口君のほうは向けないかな、と思います。今はKAT-TUNが何とか解散だけはしないように要望の毎日です。切手を束で買ってやったぜ!
KAT-TUNが好きだ!KAT-TUNを背負っている人が、KAT-TUNであることを選んでくれた人が好きだ!KAT-TUNじゃないと、それが他の3人であっても意味はないんだよ!