KAT-TUNゴト

9/17の少年倶楽部プレミアムに沸き立ったのでつらつら覚え書き。

 

そもそも私、社会人になっても芸能関係にほんとーに疎くて。文字読みで実写化とか毛嫌いしてる人種でした。なので当時大ブレイクしていた嵐さえ一人も識別できてませんでした。ただ、妹が嵐にハマりしまして、嵐の出演番組を強制的に見せられていました。あれは一種の洗脳だったと思いますが、辛うじて嵐メンバーの顔が識別できるようになってきたあの日、私は嵐が出演するということでMステスペシャルライブを見たんですね。で、そこに出演していたKAT-TUNに一目惚れしました。KAT-TUNに一目惚れというか、その時のチェンユアのパフォーマンスに心を鷲掴みにされたわけですが。その時はまだ戻れると思っていたんです。

 

なんとなくKAT-TUNの他のパフォーマンスを見たくなって漁っていた時、私は亀梨君の1582に出会ってしまいました。本当に美しいと思って、次いで演出にびっくりしました。その後、離愛とか溺愛ロジックとか鑑賞してしまい、私は沼に落ちて行ったのです。自分でもびっくりでしたよ!でも倒錯世界とか闇世界とか大好きなんですよ!あと、今の時代なかなかお目にかかれない感じの牙が最高です。私、世間一般でイタイとか厨二とか言われてるものに結構惹かれてしまうんですよね。ある意味亀梨君から入ったわけですが、いつの間にか各メンバーの魅力に気づくに至り、KAT-TUN全体を応援するようになりました。

今の時代安心できるものが求められる傾向が強く、だからアイドルにも親しみやすさだとかクラスにいるような、とかアイドルらしからぬトーク力とかを求められる時代です。だけどそういうのばかりでは詰まらないですし、求められている型に皆がはまっていかざるを得ない環境なんていうものは本当に息苦しいです。だから型から外れたものに惹かれてしまうのかもしれません。そもそも私もいい年ですので、アイドルと自分、なんて2次元的関わりしかできないと割りきっています。ならば理想であってほしい、どこまでも格好良く、見ている全てのシーンが美しくあって欲しい。KAT-TUNはそういうグループと思ってます。お顔とスタイルがほんっと二次元!(スタイルは1人ほにゃららかもしれませんがwww)あとKAT-TUNが纏うKAT-TUNらしさ、夜だとか魔界だとかホスト的な空気が溜まりませんね(このKAT-TUNがもつアイドルらしからぬ雰囲気が醸すアンビバレンスが彼らの大きな魅力と捉えているのですが、それは後述)。

 

さて、暑苦しく語ってしまいましたが、要はこないだの少プレが私の好みにドンピシャすぎて高まった!という話をしたいのです。

 

今回のプレミアムショーはデビュー前の音源化されていない曲でのパフォーマンスで、もう見ることはできないのではないか、と思っていたファンもいたのではないでしょうか(カウコンでやってくれたけれど満足できる尺ではないんだよ!)。もちろん私はリアルタイムで見たことはないですが、時代って素晴らしいですね。どれもこれも輝かしいパフォーマンスだったので新しいファンは、なんであの時ファンではなかったのか、悔やみまくりましたよ。それを!またやってくれるなんて!NHKさんありがとうございます。ありがとうございます。

昔のパフォーマンスはよくも悪くもぎっらぎらで野心に溢れた子達が自分をこれでもか!とアピールしていました。かつセックスアピール的なものが凄かったですね。それはそれで大変魅力的だったのですが、今回のパフォーマンスは年月を重ねたからこその深みがありました。何より田口君と中丸君の色気が段違い!よだれがでるかと思いました。この二人は単体だとそこまで強い色気を感じないんですが、KAT-TUNとしてパフォーマンスするときには普段から想像がつかないほどの禁欲的な色気を感じます。DESTINYの中丸君の「こいよ」に全く違和感なかったですから。あとルシエルのBメロが世界観創ってて良かったです。ツキノミチは皆お歌がお上手でしたしこれはセットが素晴らしかった!NHKさんありがとうございます。ありがとうございます。最後の青天の霹靂はなんといっても亀梨君の「二回目のキスは〜」に大注目。約10年前は大変挑発的に、若さ故の傲慢が良くでた仕上がりでした。対して今回は歌詞自体はさらりと歌われたのですが、歌い終わりに伏せた目が…。あからさまな態度は大人だから抑える、けれど、わかっているけれど抑えられないなにか、を感じさせるものでぞくぞくしました。余白の美に近いかもしれません(贔屓目贔屓目)。私は亀梨君の細部の処理が好きです。とにかく全てのパフォーマンスが成長を感じさせるものでした。

 

ということでパフォーマンスにも大満足でしたが、今回セットと映像も素晴らしかったんです。基本がシャンデリアと金網とかまじKAT-TUNのことわかってる。映像も昔のパフォーマンスが大変効果的に挿入され、それ以外の視覚効果も、例えばDESTINYの背景とかは、揺らめく炎がKAT-TUNの刹那感を良く表現していました。また、特に良かったのがツキノミチの月の背景。月って本当にKAT-TUNだと思うんです。夜空で一番に輝いていて、妖しいほどに美しいけれども決して太陽のようには輝けない。ライトで明るく照らされるより月影を背後にしたシルエットが似合う。アイドルという完全に光の中の存在がもつその不完全さ、あるいはアンビバレンスに私は惹かれてやまないのだろうと、改めて思いました。

 

ただ、KAT-TUNはある意味、今の時代に求められていないスタイルを貫いているといえます。その分、なかなか報われないなー、と悔しく感じることも多いですね。でもこうやって感情移入しちゃいはじめるといよいよ抜けられないから…。もしやこれは顔とスタイルが一般から外れて共感を得にくいKAT-TUNの作戦!?